地底都市ディヴァルデイト 全曲詳細なストーリー

 

※数字は楽曲のトラック数と、ほぼつながっています。

 

 

1、現在編より10年以上前、大陸で、最も才能ある召喚士の少年『アドルム』は、

興味本位で、禁断とされている死神の召喚術式を自ら作り出し、誰も居ない地下書斎で召喚を成功させてしまうが、

現れたのは、大きな鎌を持ち、黒を纏った恐ろしい姿の…ではなく、表情が明るく可愛らしい少女だった。

驚いて腰を抜かした少年の手を引き外へ飛び出した少女『スティカ』は、初めての美しい大陸に大はしゃぎした。

街や村、草原、森…あらゆるところを駆け巡り、まばゆい笑顔でアドルムに微笑みかけては空を仰いだ。

夕暮れを過ぎると、スティカは死神界へと帰ってしまう。嵐が去ったかのような気持ちになり、次の日、また次の日とスティカを召喚しては、

時間を忘れる程に、遊び尽くす日々を過ごしていた。

 

2、ある日、またスティカを召喚しようとしたところ、いつもなら現れるはずが、全く現れる気配がない。

まさか今まで成功していたのに、突然失敗をしてしまうものかと急に不安になり、何度も何度も召喚術を繰り返した…。

 やがて時が経ち、少年は青年になった。それでも彼女のことが忘れられず、未だ諦めずにあらゆる方法で召喚術を続けた。

そして、ついに黒い霧が吹き出した。アドルムはスティカが姿を現したかと思ったが、そこには黒い片翼の赤ん坊がニコニコと笑っていた。そのそばに、彼女からの手紙が置かれていた。そこには、この赤ん坊は自分たちの子だということと、もう会うことはできないという内容だった。理由は書かれていなかったが、それを読んだアドルムは、それでも最後に一度だけでも会いたいと思った。もう、まわりなど気にならないほどに、盲目的になっていたのだ。危険な橋を渡るように、新たに作り出した逆召喚術を使い、こっち(大陸)に呼ぶのではなく、あっち(死神界)に飛ぶ事を決意する。しかし、二度と大陸に戻れないというリスクがあるが、そんな事、その時のアドルムにはどうでもよかった。彼は赤ん坊を抱え、逆召喚術を成功させた。

 

3、逆召喚術に成功し、着いた先はただ暗い闇の世界――死神界であった。空に光はなく、あるのは建物のわずかな蝋燭の明かりだった。アドルムが今いる場所は、死神界中心部「地底都市ディヴァルデイト」 そこから、彼女を探しに歩き回る。しかし、人間がこの世界に入ることは禁じられていたため、直ぐに多くの死神に取り囲まれ、死神王の元へ連行された。

  死神王の城へ着き、王座には、仮面をした真っ黒な服装で禍々しい気を纏った王『ゼルイデス』が座っていた。だが、一番目に驚いたのは、その隣に探し求めていた、あの少女…大人になったスティカが立っていた。そして、死神王の娘だということを知った。急に盲目的な感情から解放され、目の前の状況を理解しはじめたアドルムは、自分は処刑されてしまうのではないかと青ざめる。その彼の姿にスティカは、「だから来ないでほしいと言ったのに」と悲しく呟く。しかし彼は、震える体を押さえつけ、「最後に君に会えてよかった」と思いっきり微笑んだ。その後、スティカの強い想いで、処刑は免れたが、どこかへ連れ去られ、彼の行方を知る者はいない。

 

 

 

 

主人公がシャルテに変わるので、第二章

 

4、アドルムがいなくなったあと、片翼の赤ん坊は、シャルテと名づけられ、死神王の城で育てることとなった。城の中庭には水光色と白光色の花畑があり、そこがシャルテの一番好きな場所だった。母(スティカ)は幼いシャルテに大陸で作られたとされる絵本を読み聞かせた。ゼルイデスは、シャルテに会うときだけ、怖がらせない為、スティカ以外に見せたことのない仮面をとり、無口で不器用ながらも、一緒に遊んでいた。夜になると母はこっそり城を抜け出し、大陸へ向かう。死神の使命である、死者の魂狩りに。そんな母に、シャルテは ”大陸とはどんなとこ?”と聞くと、”色鮮やかで広く明るく綺麗な場所よ”と言った。(この絵本のように…)

 

 

5、シャルテが10歳になった頃、彼に異変が起きた。それは、突然の”人格変化”である。彼は二重人格になってしまったのだ。いつもの明るく元気なシャルテが、突如機嫌が悪くなると無意識に地上へ飛び出し、魂狩りに行くようになってしまった。人間と死神の血が混じりあった結果だとゼルイデスは言う。いつものシャルテに戻ると、性格が変化している時の記憶が全くない。

 やがて、死者の魂狩りだけでは収まらず、ついに生者の魂を狩るようになってしまう。さすがの死神王ゼルイデスもその現象をなんとかしようとし様々な策を練るも、うまくいかず、最終的に部屋に結界を張り、閉じ込めることにした。シャルテにはその理由をあえて教えなかった。これ以上被害を増やさないためであり、仕方なかったのだ。シャルテはその日からずっと、一人ぼっちになった。

 閉じ込められて何日か過ぎた時、”誰か”がシャルテの脳内に話かけてきた。それは、”もう一人のシャルテ”だった。性格の悪いもう一人のシャルテは、不意を突いて身体を乗っ取ると、何度も結界を破ろうとした。それを必死に本来のシャルテが止めていたが、ついに結界を破って外に出てしまった。誰にも見つからず、高笑いと共に、上へ上へと羽撃き、地上の大陸へと向かった。

 

 

6、本来のシャルテが目覚めたとき、今まで感じたことのない、眩しい光が差し込み目がくらんだ。ふと起き上がると、見知らぬの家のベッドで寝ていたことに気づく。死神界から大陸にやってきた闇シャルテは、力を使いすぎたのか、大陸のとある村の前で倒れていたところを、村のお年寄りが親切に運び入れてくれたらしい。シャルテはすぐに城に戻ろうと家を出たところ、全く見たことのない色鮮やかな世界が広がっていた。空は青く、温かく眩しい太陽の光、様々な色。そこで呆気にとられ、立ち尽くしていると、シャルテを運び入れてくれたおばあさんがやってきたので、すぐにお礼を言い、この世界があの地上の大陸であることを教えられた。ここに居たい気持ちもあるが、帰りたい気持ちもある。しかし、帰ろうにも帰り方が全く分からないため、行くあてもないので、しばらくの間、優しいお年寄りの計らいで、お世話になることになった。大陸の人間を見るのも初めてだったのだが、死神より纏う雰囲気がなんだか柔らかく、温かかったせいか、全く恐く感じなかった。そして、何故か懐かしくも感じた(人間の血を引いてるからかもしれない)

 

※片翼は常に隠して過ごしていた。

おばあさんの家には使い古しのピアノがあり、シャルテはそこで、ピアノにはまり、毎日弾き続けた。(最後の楽曲のイメージ)